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2021年4月18日(日) 享保飢饉供養法要 (本堂前参詣のみ)

本年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、享保飢饉(きょうほうききん)供養法要は4月18日14時より住職・副住職のみにて読経供養させていただきます。

享保飢饉餓死者供養・参詣者先祖供養をし、昨年は中止した塔婆供養を本年は行います。

例年は2日間にわたる御説教やおとき(精進昼食)もございますが、感染拡大防止のため中止いたします。

正受寺では毎年 享保飢饉供養法要を行ってきました。

享保飢饉とは江戸時代中期の享保17・18年(1732・33)、西日本一帯で起きた飢饉です。

長雨とイナゴにより米の不作、それに加え疫病の流行で小倉藩で約4万人が亡くなられました。

正受寺のある旧京都郡(行橋・苅田・勝山)では6050人、約4人に1人が命を落とされました。

餓死者数を記した掛け軸

ここ旧京都郡では当時の正受寺住職が粥を振る舞い、亡くなられた方一人ひとりに読経供養を捧げたそうです。

そのため、亡くなられた方々のお名前を記した過去帳と供養塔がまつられています。


餓死者の俗名と御戒名の巻物


享保院霊塔

また、みなさまの御参詣と御支援により約300年にわたる供養法要が続けられています。

(江戸時代末期の延永手永・新津手永の大庄屋 中村平左衛門さんの日記によると1856年7月に御参詣記録あり)

享保飢饉餓死者・先祖供養の読経供養をいたしますが、皆様は本堂前にてのお参りとさせていただきます。

3密を避けるため、できる限り本堂内への立ち入りがないような配置に変更いたします。

例年は本堂奥に掛けている地区別餓死者数を記した掛軸を本堂入口にお祀りし、外からお参りいただけるようにします。

堂内参列は御遠慮させていただき、受付と焼香台も本堂前に設置し本堂前にて御参りできるようにいたします。

亡き方々の御供養は私たちがしっかりと行いますので、生き仏の皆様は元気でいてください!

289年目の法要では皆様の御健康・新型コロナ早期終息も祈願致します!