日豊グループ 幹部リーダー企業研修
2015年12月12日(土)、正受寺にて日豊グループ様の企業研修を行いました。
北九州に本社、千葉・西日本各地に支社営業所があり、グループ全体で従業員約630名の会社です。
代表取締役社長や各グループ会社の代表、所長・幹部といった会社の中核リーダーの12名にて。
事前に研修担当 鞘野様との打ち合わせ、社長 岩谷様と御一緒にお越しいただいての当寺での視察を経て実現しました。
研修計画と日程
まずは社長挨拶にて研修の趣旨を御話くださいました。
その後、担当した副住職 髙渕弘明より正受寺の紹介、坐禅の説明を。
坐禅での足の組み方・姿勢、呼吸法、心の落着け方などゆっくりと説明いたしました。
坐 禅
10時30分より5分・15分、小休憩を入れて25分の坐禅をしました。
皆さん真剣に取り組んでいたため、緊張感のある坐禅となりました。
本堂内に警策の音が響きました。
斉座(さいざ) 精進料理の昼食
11時30分より食事作法の説明、禅寺での食事の話、食前のお経の説明・意味の話をしました。
その後、ご飯、味噌汁、煮物、カブ、白和えの一汁三菜の精進料理を召し上がっていただきました。
般若心経 御写経
12時30分より般若心経の写経を。
真剣に黙々と写経に取り組み、1時間みっちりと掛かりました。
最後の御写経に皆さんの祈願も書いていただき、研修の最後に読み上げ納経いたしました。
法 話
13時30分より「禅と経営」というタイトルで法話も行いました。
タイトルは硬くなってしまいましたが、企業のリーダーに役立つ禅のお話を。
修行の話、禅に取り組んだ経営者の話などに触れました。
特に禅寺で出家もなさった京セラ創業者である稲盛和夫さんの「従業員をやる気にさせる7つのカギ」
1. 従業員をパートナーとして迎え入れる
2. 従業員に心底惚れてもらう
3. 仕事の意義を説く
4. ビジョンを高く掲げる
5. ミッションを確立する
6. フィロソフィ(経営哲学)を語り続ける
7. 自らの心を高める
これらに相応しい「随所作主」「虚心坦懐」「歩歩是道場」といった禅語の紹介。
企業のリーダーとして活躍する皆さんに少しでも思い出していただければと願っています。
坐 禅
14時15分より研修の最後を締める坐禅。
朝の坐禅の姿よりしっかりとした坐相は素晴らしかったです!
その後、般若心経の読経の中、皆さんにお焼香をしていただき御写経の祈願を読み上げ納経。
会社の社業発展・社運興隆・社内安全を願いました。
今回は企業のリーダー研修でしたが、皆さんの真剣な取り組み・仲の良さを感じ充実した研修になりました。
リーダー自らがこのような研修を行い、真剣に取組とは素晴らしい企業だと感じました。
私も素晴らしい研修を経験させていただき感謝しています。
後日、研修担当者様が行った研修アンケート結果を送ってくださいました。
初めての坐禅だったようですが、充実した研修になったそうです。
「坐禅、写経、法話等メリハリがあって良かった。」
「稲盛氏の『7つの鍵』や『歩歩是道場』など、とても良い言葉があり共感できた。」
(原文のまま) といった御意見がありがたいです。
社長も一緒に坐禅研修をしていただき、新入社員研修でも取り入れようという御提案もしていただきました。
こちらから伺っての研修もさせていただきます。
こちらも充実した研修になるように精進致しますので、今後ともよろしくお願いいたします!